こんにちは、デザイン部の天野です!
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1年前、竜と鱗が大好物な藤山もんたさんのアートメイキング付きインタビュー記事を掲載しました。


藤山さんの自宅作業風景と、色鉛筆による作品
写真01

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こちらはデジタルアートです

20140317

デジタル画

アナログもデジタルも、素晴らしい作品を産み出し続ける藤山さん。
特に、上でも言及した通り「竜の鱗が大好物!」
そのこだわりは作品のいたるところから感じられます!

ご自宅ではカメレオンのライチ氏と暮らしています。

クリックで大きい写真がみれます。かわいいのでクリックすべき。
写真2
写真3



今回は、そんな藤山さんに「鱗の描き方や質感の表現」について
前回よりも詳しくお話を聞いて参りました。
この記事の為に新たに描き下ろしていただいた、
素晴らしい作品と共にご紹介させていただきたいと思います!

※画像は、クリックすると大きな画像で見ることができます。
ぜひクリックしてご覧ください!

■この講座のポイント■


①鱗を描いてみよう。(並べ方のポイント)
②質感を表現してみよう。(硬い/柔らかいウロコの描き方)


■ステップ1:アタリを取ってラフを描く。


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今回はオーソドックスな肉食系のドラゴンを想定して進めたいと思います。

大きさはラクダくらい。大きな翼やツノ、長い尻尾を持っていて、
前足の鋭いツメと牙で野生動物や家畜などを襲います。知能はオオカミ並。
岩場や草原に住んでいる、現代で言うライオンやトラのような動物的なタイプです。

オス同士の喧嘩では前足を浮かせて2本足で立ち、翼を広げて自分を大きく見せます。
(※この辺は生物としての説得力を出す為にもたっぷりと脳内妄想する(笑)

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1
おおまかな設定を決めたら、アタリを取ってラフを描きます。
この時点で大体のウロコの大きさを決めておくと後々が楽です。

この時のポイントですが、骨格や肉付きは現代のイヌやライオン等の哺乳類を、
ウロコの並び方は現代のワニやヘビ等の爬虫類を参考にするのが良いと思います。

首筋~お腹・足の内側・翼の皮膜は特に柔らかく、ここがドラゴンの弱点です。
基本的によく動く部分、皮膚を薄くしたい部分にはあまりウロコを描き込まないようにします。
ウロコは並べ方や大きさに規則性や連続性を持たせると説得力が出ます。

■ステップ2:細部を描き込む。


1
ラフでウロコの配置を決めたら細部を描き込んで行きます。
ウロコは部分部分で形や大きさを変えます。

ツノや背中、肩、腕のトゲなど硬質にしたい部分のウロコは
コントラストを高くしてハイライトをくっきり入れると硬い印象に、
逆にコントラストを下げると柔らかい印象になります。

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1
一通り描き込めました。
あまり細かく描くとキリがなくなるので、
一番目線が集中する顔周り~上半身だけガッツリ描いて
他は手を抜くのも一つの手です。・・・と、偉い人が言ってました(笑

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1
顔付近のアップ。
部位によってウロコの大きさや形やコントラストを変えているのが分かると思います。

■ステップ3:色をつけて完成。


_完成

最後にレイヤー効果で着彩します。
新たに模様を足してみたり、テクスチャを貼ったりするのも良いかもしれません。
本来ならここからレイヤー統合して修正したり加筆したりするのですが、
今回はここまでです。


構図大ラフ
構図大ラフ


ラフ
_ラフ


描き込み
_描き込み


完成
_完成

皆様、良いウロコライフを!



作品に関してのインタビュー



1藤山さん、ありがとうございました!
ラフからかなり緻密で、各パーツの質感も伝わってきます…!
ポーズも、顔も、鱗の流れも、色も、あまりにも美しくて「一体どれくらいの時間がかかっているのだろう…!」と、とても気になります。

肉食系のドラゴンで、大きさはこれくらいで…そういった脳内妄想(!)からラフ、細部の描き込み、色をつけて完成までの、各工程の時間が知りたいです!


1正確な時間は計っていませんが、今回は全体の時間制限が18時間だったのでなんとか収まるように描きました。
ラフは多分4時間くらい、細部の書き込みが10時間くらい、残りの時間で着彩をしてた気がします。脳内妄想は最初から最後までやってました・・・!(笑



1大きさや翼・ツノの有無といった外観の設定から、知能はどれくらいか、どんな所に住んでいるか、そしてオス同士の喧嘩ではどうするのか、生態にも迫って描かれていてとても驚きました!
そういった細部に渡る、説得力を出す為の妄想というのは、普段お仕事でもそれ以外でも、絵を描いている時にはずっとしているのですか?



1
ずっとしています!元々そう言うお話や中二病的な設定を考えるのが好きなので、普段仕事で絵を描いていても趣味で描いていても「このキャラにはこんな裏設定が~~」みたいなものを勝手に作って楽しんでます。たぶん皆やってる、はず・・・!



1
わ!やってます!!創作キャラたくさん考えたり、こういう設定で〜…と、たくさん妄想してました…脳内で創作キャラが動いてるアニメ風のOP考えたり…これをする人もいると思います!



1
あっ良かった!!やっぱり妄想しちゃいますよね~!仲間がいた・・・!(笑




1でも、そういう想像を実際に形にするのって、中々できないんですよ…妄想だけして終わってしまったり。
藤山さんの作品、鱗の並びもそうですけど全体的に緻密で、相当な集中力が求められると思うんですけど…集中力を維持しながら描くポイントというのは、そういう「想像(妄想)をしながら描く」ことと関係があったりするんですか?



1実際に形に出来なくても、それで自分のテンションが上がるならやらないより断然やった方が良いと思います。
大人になると、どうしても形にしなきゃ、結果を出さなきゃって生産的な考え方をしなきゃダメ!となってしまう気がするのですが、むかし絵を描き始めた時に大好きだったものや衝撃を受けたもの、感動した時の気持ちを忘れないようにしていれば描いてる内に自然と成果物に反映されるのではないかとぼんやり信じています。
つい細かい所ばかり気を取られてしまうのは、ただのクセと言うか、描きたいから描いてしまうと言うか・・・持病の空白脅迫症みたいなものなのであんまり関係ないです(笑



1あー…!私も昔から絵を描くのが好きでしたが、そういえば昔は「形にしなきゃ、結果を出さなきゃ」って、全然考えずに絵を描いてました。すごく目が醒めた気持ちです!形にできなくても、やってみること、ですね。
細部を描き込んだあとに色をのせていますが、群青色〜紫色でまとまっていますね。配色は大体どの段階で決めているんですか?



1普段は最初から色を置く描き方をするのですが、今回の場合は、時間短縮になるか実験的に試してみました。でも実際仕上がり時間には大差無い事が分かりました(笑
最初から色を置く場合でも、後からレイヤーを作って上から重ね描きしたりして、最終的に良い見え方になるよう悩みながら決めているので、ハッキリと「この色で行く!」と決めて塗る事はありません。フォトショップって便利だな~~。



1
そういう試行錯誤も大事ですね!
今回は講座からインタビューまでご協力いただき、本当にありがとうございました!


1
ありがとうございました!





今回ご協力いただいた、藤山もんたさんのプロフィール
17月19日山口県生まれ。現在は東京在住。
映像制作会社に入社、その後はフリーランスのゲーム系イラストレーターとして活動。
現在はDeNAでキャラクターやクリーチャー等のデザインを担当。
高校時代の美術部OBメンバーで開催している地元のグループ展に、年1回のペースで出展もしている。




過去のインタビュー記事はこちら!

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それでは、また次回の記事でお会いしましょう!

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