こんにちは、デザイン部の天野です!
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25日(土)放送のオリジナルアニメ「RS計画-Rebirth Storage」について
キャラクターデザインを担当された政尾翼さんよりお話しを伺ってまいりましたので
ご紹介したいと思います!

今回は前編として・・・
・「RS計画-Rebirth Storage」のキャラクターができるまで
・「RS計画-Rebirth Storage」のキービジュアルができるまで

この2点についてのインタビューと、実際にキャラクターやキービジュアルのラフを掲載致します!


■RS計画-Rebirth Storage-とは
2014年3月18日。株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社エブリスタ、株式会社フジテレビジョンの
三社が「みんなが見たいメカアニメを、みんなでつくろう」というコンセプトを基に
僕たちの見たいメカアニメをつくろう製作委員会(通称:メカつく)と言う
一般参加型のアニメ製作プロジェクトを発表しました。

その一般公募で集まった500通の企画から5作品を選出、2014年6月には
キャラクターデザイン、メカニックデザイン、シナリオを募集して短編の
パイロットフィルムが製作されました。

2015年2月、5作品をフジテレビ特番『僕たちはメカアニメジェネレーション ~鬼才誕生直前SP~』で
放送、web上での投票により再生数1位となった「RS計画-Rebirth Storage-」がグランプリに選ばれ、今週の25日(土)に放送されます!



■あらすじ
西暦2025年――
突如出現した未知の脅威「機巧」は人類への攻撃を展開し、多くの都市がなすすべもなく破壊された。
窮地に立たされた人類だったが、日本で機巧の残骸が発見されたことをきっかけに設立された「東京機巧研究所」(東機研)を拠点に、機巧の兵器利用の研究が進められていく。
毒をもって毒を制すべく、機巧をもって機巧に対抗せんとするその方策は、人類に残された唯一の希望だった。

そして9年後。
発見された残骸を手がかりに開発された主力機巧「むっつ」の実戦投入が近づいていた。
「むっつ」搭乗パイロットの候補生として選ばれた少年・佐神 凛(さがみ・りん)と少女・御堂結絃(みどう・ゆづる)は、人類の未来という大きすぎる希望を背負いながら、課せられた任務に果敢に立ち向かっていく。
だが、ふたりを待ち受けていたのは、あまりにも過酷な運命だった――
(C)R.S.PROJECT

■放送日
6月25日(土) 26:20~26:50
フジテレビ(関東ローカル)にて特別番組
「僕たちの見たいメカアニメをつくろう製作委員会 presents『RS計画 -Rebirth Storage-』」放送

■スタッフ
原案:ロール
脚本:岸本みゆき
監督:亀井 治
メカニックデザイン:佐藤周一郎
キャラクターデザイン:政尾 翼(DeNA)
プロデューサー:松尾 拓(フジテレビ)/野上雄一郎(DeNA)

■キャスト
佐神 凛:内山昂輝
御堂結絃:上坂すみれ
三島 雪:中原麻衣
六車譲治:日野 聡
志水佳織:佐倉綾音
沢渡雄一郎:星野貴紀


icon政尾翼
1974年埼玉県生まれ。
コナミ株式会社(現・株式会社コナミデジタルエンタテインメント)、
株式会社スクウェア・エニックスを経てDeNA入社。

ファンタジーやミリタリー、SFなど多数のタイトルのアートに関わる。
アートディレクターとして世界観の構築、キャラクター以外にもガジェットやモンスターデザインもおこなっている。
『RS計画 -Rebirth Storage-』ではキャラクターデザインを担当。

代表作
・ANUBIS ZONE OF THE ENDERS
・タクティクスオウガ 運命の輪
・ファイナルファンタジーXIV
ほか多数。



■【RS計画-Rebirth Storage-】のキャラクターができるまで■


ー今回キャラクターデザインを担当した経緯を教えてください
政尾:話が来たのは入社初日でしたね。研修が終わってひと息つく間も無く「やりませんか」と。
もともとロボット物は好きで、以前ロボットゲームのキャラクターデザインもしていたので、今回も「ぜひぜひ」と参加させてもらいました。

ー政尾さんが以前担当したロボットゲーム「ANUBIS」も非常に評価の高いゲームですね。
企画の第一印象は如何でしたか?

政尾:お話が記憶云々ということなので「忘れる側の悲しさ」「忘れられる側の悲しさ」がテーマなのかなと。シリアスなドラマという印象でした。

ー実際の作業期間としてはどれくらいだったのでしょうか。
政尾:たしか最初は「2週間でやってもらえないか」という話でした。
そのあと伸びていって、最終的には・・・宣伝イラスト含めて、トータル3ヶ月半くらいかな。

ー2週間はさすがに短いですね(笑)
最初の想定より延長したというのはやはり作業内容から必要だった、ということでしょうか。

政尾:実際、2週間だと必要最低限で終わってしまい、細かい修正が来ても対応できないので、もう少し突っ込んだ部分・・・最終的なクオリティに近い部分まで関わったほうがいいんじゃないかという話になったんです。そこはアニメ会社さんとのやりとりの中、DeNA側のプロデューサーとも相談しつつ、決めていきました。


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■キャラクター設定に限らず、公式サイト、Twitterのデザイン監修なども行っている。


ーそれでは実際のキャラクターデザインについて教えてください。
今回の作業ではどのような流れで進めたのでしょうか。

政尾:まず最初に叩き台ラフを描きました。
企画書にざっと目を通して「こんな方向で考えてますがどうでしょう?」と。
こちらから具体案を提示して、突っ込んでもらう用ですね。
それでその方向が駄目ならまた描きますよと。
結果「この方向で良い」ということになり、そのまま進めていった感じですね。

クリックすると大きなサイズでご覧いただけます
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■叩き台ラフ。主役2人のイメージはこの段階で決定している。

ー本編にいないキャラもいますね。これは政尾さんのアイデアですか?
政尾:そうそう。「こんなキャラどうですか」と提案したりして。(笑)
ただタイミング的にはすでに脚本段階だったので、絵から反映したネタっていうのはあまり無かったんじゃないかな。

ーそこは少し残念というか、心残りだったりするのでしょうか。
政尾:いやいや、そこはやっぱりアニメの場合はドラマありきだと思うんですよ。効果の無い提案をしてもしょうがないですから。
それはゲームとアニメの違いというのもあるのかな。なので今回はゲーム的というよりは、アニメ的な、ドラマを邪魔しないキャラクターデザインを心がけました。

ー『RS計画 -Rebirth Storage-』のキャラクターデザインのコンセプトを教えてください
政尾:色々ありますが「クラシックな日本」・・・ですかね。
機巧や東機研、キャラのネーミングからイメージしています。企画書を読んだ第一印象がそれだったので。

ー結絃の特徴であるおかっぱや眼鏡、黒髪のキャラクターが多いのもその一環でしょうか。
政尾:そうですね。叩き台ラフの凛の軍服に旧日本軍のイメージをちょっと入れてみたりとか。まあ言葉にしてしまうと他愛のないことですが。(笑)
まずそこを取っ掛かりに、他のキャラクターへ広げて行った感じです。それとその頃は「2週間」という話がまだあったので、決めるトコはドンドン決めてドンドン進めていこう、というのもありました。
あとは「SF」と「日常」のあいだにコントラストがある世界にしたい、というのもあったかな。本編のシリアスなドラマを補完出来ればいいなと。


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■ラフ設定。この段階で東機研制服などはほぼ完成している。


ー佐神凛、御堂結絃ともラフ設定から大きな変更がないですね
政尾:「凛の髪が少し長い」と言われて若干、調整したくらいですね。
今回は最初に描いた叩き台ラフがベースになっていて、そこから先は特に悩むことなくサクサク進みました。


●佐神凛 決定稿
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●御堂結絃 決定稿

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ーパイロットスーツは複数のデザイン案がありますね。

政尾:たしかデザイン途中のタイミングだったかな、監督さんから「下半身を赤の配色に」「首周りのパーツを大きくして異物感を入れたい」と要望が来たので調整しています。配色のイメージはメインパイロットの結絃が白、コ・パイロットの凛が黒というのは最初から変わらずそのままですね。


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■初期デザイン案。クリーム色をベースにオレンジを差し色とした配色。
東機研制服と同様「むっつ」との親和性を意識したカラーリングとなっている。



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■パイロットスーツ決定稿。細部にわたって細かくデザインがおこされている。


■【RS計画-Rebirth Storage-】のキービジュアルができるまで■


ー今回のキービジュアルは廃墟に佇む二人の姿が印象的です。どのような流れで進めたのでしょうか。
政尾:DeNA、フジテレビさん、アニメ会社さんの3者チェックという形で進めています。まずコンセプトを決めて、それにあわせて描くという感じですね。
提示されたコンセプトは
1.機巧を中心とした現代とは異質の世界観
2.凛と結絃の関係
3.ストーリーのテーマである記憶
という3つがあり、その3つをもとに膨らませていきました。

ーどのように膨らませていったのでしょうか。
政尾:具体的にいうと
手前に現代の風景、奥に廃墟+機巧という構図で世界観を見せる。
手前の凛と結絃は何事も無いように登校。
画面にうっすらノイズをかけて記憶障害を暗示。
という感じでしょうか。
あとはティザーとキービジュアルの中間くらいの、あまり語り過ぎない温度感、情報量にしてほしい、というのもありました。
構図は縦横のラフを描いてみて、収まりが良さそうな横構図にしています。


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ー背景を担当した東京幻想さんとのコラボレーションが面白いと思いました。
参加するまでの経緯を教えてください。

政尾:松尾さん(フジテレビプロデューサー)のアイデアですね。「世界観とマッチすると思うのでお願いしたい」と。僕からは「いいですね」と即答する感じで。(笑)


●東京幻想氏による背景。
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UP_key_visual_fix0-のコピー

●むっつのレンダリングデータとレタッチした画像。
むっつの特徴である「異形さ」が際立つよう、全体のバランスも調整している。

むっつは劇中のCGモデルをベースにレタッチしています。
キービジュアルは最初のコンセプトが明確だったおかげでブレ無く進みましたね。


完成



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放送までいよいよあと3日!楽しみですね!
アニメの他に、マンガボックスで漫画も掲載されてます!

次回も「RS計画-Rebirth Storage」の特集で、インタビューの後編をアップ致します。
お楽しみに!

政尾さんへの以前のインタビューはこちらで読めます。
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