こんにちは、イベント運営担当の藤村です。

昨日、渋谷ヒカリエにて、『座・芸夢 若手ゲームプランナー育成塾 ~未来を担う人に伝えたいこと~』が開催されました。
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ゲーム業界内のベテランクリエイターを講師に迎え、先人たちからそのノウハウをこれからの業界を支える若手プランナーの皆さんに「伝える」イベントとなっています。講義+演習の2部構成になっており、毎回異なる演習を経験できること、そして、それを参加者各自が持ち帰り、実践できること、これが特徴となっています。

9回目を迎えた今回も、多くの参加者にお集まりいただきました。

ここからは、本イベントの概要をレポートしていきます。
今回参加できなかった方も、こちらのレポートで会場の雰囲気を感じていただければ幸いです。

今回の講師は、これまで座・芸夢のモデレーターを務めた、弊社の馬場です。
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【登壇者】馬場保仁 DeNA プロデューサー 兼 採用担当

1997年 (株)セガ・エンタープライゼス(現セガゲームス)入社
「プロ野球チームをつくろう!」「Jリーグプロサッカークラブをつくろう!」多数のゲームにプロデューサー/ディレクターとして従事
2012年 (株)ディー・エヌ・エー 入社
主に、スマホアプリの開発プロデューサーをつとめる
現在は、プロデューサーとしてゲーム開発に従事すると同時に、人事も兼任し、ゲーム業界の人材育成のためにも尽力している
著書「ゲームの教科書」(ちくまプリマー新書)
現在はSocial Creator Infoにて「ゲーム業界 -活人研 KATSUNINKEN-」を連載中

前回は、世界観をどうゲームに取り入れていくのか?「世界観とゲームデザイン」というテーマで講演しました。
今回は、「ゲームプランナーに求められるプロデュース術」を講演のテーマに掲げました。
 
第一部:プロデュースを考えてのプラニング

ゲームプランナーに求められるプロデュース

・売らなきゃ売れない

・売ることをいつ意識する?


売る時になってから、仕組みを考えているようでは遅い!だからこそ、プランナー1人1人が最初から、露出をイメージして、ゲームを設計しておく必要がある・・・


冒頭、このような説明から講演が開始となりました。


さっそくですが、そもそもプロデュースとは・・・

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ゲームのプロデュースは比較的②の仕事をイメージしますが、本来は、①が根幹にあるのです。

それでは、プロデュース能力を身に付けるために、日々、何を意識して勉強すればいいのでしょうか?

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プロデューサーは座組を決めることが重要

そもそもそれが決まらないと開発費も確保できないし、売り方を決めていくのも、どのようなメンバーと進めるのかも決まらない。そもそも、座組というのがなにか?ですが、どんな開発メンバーでつくるか?はもちろんのこと、どのタレントさんに出演していただくとか、どんな楽曲を用意するか?とか、どんな企業さんとタイアップキャンペーンをやるのか?とか、1つのゲームを売る、露出するためにどんな「チーム」で動くのか?ということです


開発しているメンバーだけが、チームスタッフではなく営業さんや、社外のバイヤーさんなど、「売る人」もチームのメンバーだと考えようということです。


作っている人間の一方的な想い、愛ではなく、売る人にも愛を持って売っていただくために、開発の早い段階から相談をしたり、ゲームを見せて意見をもらったり、ゲームの中にフックとなるもの、つまりは、営業時のトークにつかいやすいものを実装しておくことが大事なのです。例えばコンシューマ時代に、売る人買う人ともにメリットや想いがあふれるようにするにはどうしたらいいのか?を考え、どうやったら気に入ってもらえるか?をいつも考えていました。例えば、過去に、サッカーゲームを開発したときには、問屋さんや小売さんに選手としてゲームに登場していただくようにするなどして、「いやー、実はこれ、俺出ちゃってんすよ!」のような軽妙な営業トークができるようにネタを盛り込んでおくことをしていました。お客さんが嬉しいことをやってあげる。愛情を持っていただくことを意識して、考えて実行していました。

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■コンビにいこう!にがくるのか知るために・・・

皆さんは、毎日コンビニに行ってますか?プロデュースという観点で大事なことの1つにに「いま、もしくは、これから、何が流行りそうか?」というものがあります。


コンビニは、多くの客層を受け止める場、箱であり、そこに発信(陳列)されているものは、市況を表している、もしくは、これから流行させるべくチャレンジが行われているからです。馬場は、毎日、帰宅時にコンビニに寄っているそうです。


雑誌の並びはどうなっているのか?

飲料などのタイアップ景品や小物には何があるか?

それらは、どこで作っていそうか?

ロット数はいくらくらいになりそうか?


などを考えながら、通っているとのことです。もちろん、買い物はしながらですがw


■深夜番組は、新たな挑戦の宝庫!

算の少ない深夜番組では、企画的なチャレンジが数多く行われているのはもちろんのこと、見せ方や、デザイン(UI)にも、いろいろ工夫しているところが感じ取れ、エッセンスを学ぶことができるとのことです。「d」ボタンでの視聴者参加型のものなどは、双方向でゲームに近いところもあります。


活字にまとまっているものからもヒントを得ることはできますが、活字に起きている段階で、ややは情報が古い可能性があり、その瞬間だけを切り出すのではなく、特定の刊行物を定点観測することで、連続性の中から変化などを見出し、意味のあるものとすることもある、と説いていました。


■アルバイトをすることも大事!

プロデューサーの勉強として、学生さんにはアルバイトをすることを励行しています。

理由は、「お金の価値」を知って欲しいという観点からです。1円を稼ぐにもどれだけ大変なのか?を知ってほしいですし、そもそも、

プロデューサーは利益を出すことが目的なので、なにかを行動する際に、費用対効果を考えるということも大事なことだからです。

アルバイトの種類としては、多くの人と出会う、対人トラブルも発生しうる、接客業のアルバイトが大変だとおもうので、ぜひ経験して欲しいとのこと。

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結局、プロデューサーとはなんなのか?というのをまとめると上記のスライドのようになるようです。大きく3つのことをやりきらなくてはいけない。中でも座組は非常に大切であると馬場は説きます。


目的に向かって、スピード感を持って進めるためには、すべてを自分でやっていては、間に合わず、どこかを分担しないといけない瞬間がきます。分担をするためにも、業務タスクを可視化し、役割分担をふっていくこと、これが座組の1つだと考えます。

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■プロデューサーとして、どのエリアをせめていくのか?

自分のタイトルの認知をなんとしても高めたいプロデューサーとして、


・お金を使わずに、コネと知恵でどう訴求するか?


をはじめとして、いくつかのエリア、チャネルで考えなくはいけません。

プロデューサーには重要な要素となる。


その4エリアをどう攻めるかを常に考えています。


ゲームができてから、売るでは遅い

作ってる時から、考える!!


これまでの経験談などを織り交ぜながら第一部の講演を終了しました。


第二部:与えられたテーマの施策を考える

第二部は演習です。

与えられたテーマに対して2部構成で進められました。

・個人で施策を考える 25分

・チームで議論する 35分


テーマは以下となります。

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参加者それぞれが、様々な施策を考え、あっという間に25分が経過・・・。


個人で施策を考えた後、チームで議論となります。この議論することが大切と馬場から説明を加え、各チームは熱心に議論をし、チームでまとめたものを発表して演習は終了しました。


最後に馬場はこの言葉で講演を締めくくりました。

目的をちゃんと設定しましょう。現状、何が課題であるかあげないといけない。この課題をクリアするために目的が設定され手段が決まる。


施策をやることが目的ではない。施策をやった結果を次につなげなければいけないし、

自分達の立てた仮説と目的をクリアしないといけない。クリアしたことを証明しないといけない。


仮説を立て、施策を行い、振り返りを行い、次につなげる。

それを忘れないようにやっていってください。

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次回、第10回の座・芸夢のエントリーも開始しています。

みなさんのエントリーをお待ちしております。

◆開催概要はこちら http://creator.dena.jp/archives/46873876.html

 

次回の座・芸夢もおたのしみに!