こんにちは、デザイン部の天野です!
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先日、武蔵野美術大学のイラスト研究会が主催する、『ライブペインティング&ポートフォリオアドバイス会』に行ってきました。

ライブペインティングとは、
リアルタイムで作品制作風景がみられるイベントです。
私、こういうイベント大好きで楽しみで、前日あまり眠れませんでした(寝坊しました)


登壇したのはこちらのめちゃくちゃはしゃいでるアートディレクターの高木正文さんです。
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私が担当している記事でも何度かご紹介させていただいた事があると思います。
インタビューもありますので、よろしければそちらもぜひ。
Twitterもやっていますよ。
「出汁がいつでも飲めるように、出汁サーバーがほしい。」とか
めちゃくちゃゆる〜いツイートしていて面白いです。

◆ ◇ ◆

ライブペインティングをはじめる前に、今まで関わってきたコンテンツなど軽い自己紹介。
そして、仕事で絵を描くこと、プライベートで絵を描くことの違いについてのお話。

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良し悪しはではなくて、こういう違いがあるというのが細分化されててわかりやすい…。
大きな違いは、

◆プライベート=自己完結
・描きたいものを好きなように描く。
・SNSにアップしたとしても、それを見た人たちの為に描いているわけではない。
・もちろん、自分で描いて、誰にも見せない人もいる。

・ただ、学生で授業の課題として描いた場合は見せる相手(先生)がいるので、
仕事の要素も少し入る。


◆仕事=相手がいる
相手って?
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・企画者
・リード(就職した場合、先輩やリーダー)
・他クリエイター

そして一番の違いは、
・お客様がいること


今日は60分のライブペインティングですが、そのあたりの仕事の流れも意識して
制作していくとの事です。何を描くのか・・・?

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ドラゴン!(敵)


高木さん
「ぜひ、モンスターを描いてください、勉強になります。
 大体の人が人物を描くと思いますが、人物ってゲームでいうと大体が味方キャラで、
 要はプレイヤーが操作するキャラ、話しかけてくれるキャラって、結構優しいですね。
 とても描きやすい。」


なるほど。


高木さん
「モンスターは敵なので、こっちに攻撃してくるんです。
 ということは、自分がプレイヤーという感覚なのに、すごくいやらしい内容の
 攻撃方法を考えながら描かないといけないんですよ。
 例えばちょっと近づくと臭い息でやられるとか、そういうの
 考えながら描かないといけないから、敵は結構難しくて、勉強になります」



高木さんが描くかっこいいドラゴンの息が臭かったらめっちゃ嫌すぎます・・・。


ともかく制作のポイントを考えます。
・モンスターは敵、敵はプレイヤーを攻撃するもの、その攻撃方法を考える。
・今回は一般的なドラゴンにしたいので、口から炎を吐く。

臭い息じゃなくてよかった。

仕事っぽくしたいとの事で、スケジュールをきり内容の確認。
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納期は60分。
えぇ〜〜〜あのドラゴンですよね?60分で描き上げるんですか?!
スゲー!!めっちゃわくわくしてきました!

①はここまでで3分使っています。
③のグリザイユとは白黒で描き込んでいくこと。
⑤は聞き馴染みがないかもしれませんが、作品を作る上での猶予。
(④の時点で60分使ってしまうと、不測の事態に対応ができない為)

ということは実質50分で描き上げるということですよね?ひょえ〜・・・。

資料を探しながら攻撃、防御、属性、生物感の強弱など考えます。
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ここから制作タイムです。



高木さん
「ラフ制作です。後で描き直すとタイムロスになるので、あたりはしっかりとります」
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高木さん
「おおまかに影をつけます。」
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高木さん
「ここからグリザイユで描いていきます。
 ディスプレイの中での白っていうのは「光の中」みたいに一番明るい色って事で、
 背景色を白いままで描くのはあんまりリアルじゃないなって、僕は思いますね。
 少しグレーにして描きます。」
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高木さん
「グリザイユはベタでシルエットを塗ります。
 本来はここで時間をかけないといけないところなんですけど、今回はちょっと大雑把で。
 ベタの時ももちろん、大きさや形を意識してやっていきます。」
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高木さん
「光が当たる位置をおおまかに塗ります」
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高木さん
「この辺で大体27分です」
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高木さん
「翼や太ももの影などを描き込んできます」
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描きながら、学生の質問にどんどん答える高木さん。
(の横から茶々を入れたりサポートしたり、学生と高木さんの橋渡しをする和泉さん)

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めちゃくちゃマッタリ
4コマ


高木さんはお酒大好きですからね、しょうがないですね。
そんなお話をしながらも、手は止まりません!(さすが!)

高木さんの手元はこんな感じ。

高木さん
「ブラシの跡を消してツルツルにしています。
ちなみにレイヤー数は描いては統合して、現段階では背景+1枚のみです」
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高木さん
「今大体42分くらいですね。色をのせていきます」
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高木さん
「赤と青のハイライトを入れます」
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高木さん「10分間の猶予で仕上げをしていきます。」
私(まだ10分あるんだ・・・)
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完成!
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残り10分の段階でほぼ完成に近かったのですが、
炎の効果やフィルターを追加することで、更に雰囲気が増しています。


高木さん
「ちなみに、使用ソフトはPhotoshopです。普段はCLIP STUDIOも使用してます。」


「PhotoshopとCLIP STUDIOの、違いって何ですか?」

高木さん
「CLIP STUDIOは絵を描くのに特化していて、線も塗りも綺麗です。
 タッチによるかもしれませんが、アナログに近いかもしれません。
 Photoshopは写真を加工するものなので、線(ブラシ)が固かったりします。
 ブラシを編集して使いやすくするよりも、デフォルトで入っているブラシで結構描けるので、
 慣れるまでは、カスタムブラシにこだわらなくても良いんじゃないかな…と思ってます」




ライブペインティング後は、個別でのポートフォリオアドバイス会!
力作揃いで高木さんも「すげぇ!」と、びっくりしつつ笑みを浮かべています。
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「Twitterのアカウントこれ!フォローよろしく!」
めちゃくちゃフレンドリー
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しかしアドバイス時は真剣な眼差し。
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現場のアーティストへの疑問やそれに対するこたえ、
それからポートフォリオへのアドバイスなど、ライブペインティング以外でも
学生の方にとって、たくさん吸収するところのあるイベントだったと思います!

当日来場してくださった学生のみなさん、ありがとうございました!



2015年も、もうすぐおしまいですね!
一年があっと言う間すぎて、12月になった頃もいまいち実感がなかったのですが
年末までのスケジュールをみて「もう10日もないんだ…」と愕然としてしまいました…!


風邪をひかないように、元気いっぱいで新年をお迎えください!
チンアナゴ


年明け1/24(日)に、ゲームを創りたい学生を対象としたインターンシップを開催します。
ぜひチャレンジして頂ければと思います。よろしくお願いします!
http://dena1dayinternship.peatix.com/