こんにちは、イベント運営担当の藤村です。

DeNAでは、若手ゲームプランナーの育成を目的に、『座・芸夢 若手ゲームプランナー育成塾 ~未来を担う人に伝えたいこと~』というイベントを運営しています。


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業界内の著名な方々を講師に迎え、実践的な講演・演習を行う本イベント。
6回目を迎えた今回も、多くの参加者にお集まりいただきました。

ここからは、本イベントの概要をレポートしていきます。

今回参加できなかった方も、こちらのレポートで会場の雰囲気を感じていただければ幸いです。

■“たった1つのこと”とは?

今回ご登壇いただいたのは、クリエイティブ・ディレクター、ゲームデザイナーの塩川洋介さん。
塩川さんはスクウェア・エニックスで、『KINGDOM HEARTS』や『DISSIDIA FINAL FANTASY』などに携わったほか、北米出向時には多数の海外クリエイターと協業してきたという、多彩な経歴をお持ちの方です。また、その経歴を活かし、『「レベルアップ」のゲームデザイン』、『おもしろいゲームシナリオの作り方』などの、ゲームデザイナー向けの本の監訳も手がけています。
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今回、塩川さんが掲げたテーマは
「ゲームプランナーとして“長く”活躍するために知っておくべき、たった1つのこと」。

果たして“たった1つのこと”とは何なのか?
そんな強い“掴み”のあるテーマで、講演はスタートしました。

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まず、このテーマで重要なのは“長く”という部分だと、塩川さんは強調します。

ゲームプランナーになることだけが目標でなく、いかに“長く”続けるには、どうしたらいいのか?

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そのために知っておくべき“たった1つのこと”、それは“考える力”だと塩川さんは言います。

では、“考える力”とは何なのか?

 

「“考える力”と聞いて、それは「自分でいいアイディアを出す、発想力」だと思う人がいるかもしれませんが、それは違います。ここで言う“考える力”とは、「他者からの外圧に対する、対応力」と、僕は定義しています」

 

ここで塩川さんは、ゲームプランナーとして必要な6つの要素を挙げます。

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・ゲームプランナーに必要な6大要素

1、知識

2、技術

3、経験

4、人脈

5、センス

6、考える力


「この内、1から4までは、仕事を続けていれば自然と身につくものです。1年働けば1年分のものが、働いた年数だけ積み上がります」

 

「5のセンスに関しては、どうしても各々の資質によりますが、実はこれがなくてもある程度はなんとかなります。野球に例えると、何も考えずにバットを振ればヒットになるという、センスのある人はいますが、これがプロであるならば、コンスタンスに打率を出す必要があります。これは仕事としてのゲームプランナーも同じですね。センスがあるといえる人は、確かにゲーム業界でも限られていると思いますが、だからといって自分はないと気に病む必要はありません」

 

「そして6の“考える力”。これに関しては、仕事では教えられないものなので、自然には身につきません。自分で身につける必要があります」

 

「ところで、1から4に関しては、どれだけ積み上げていても、定期的にリセットされることがあります。例えばコンシューマーで言うと、ハードの変化が起きたときなどですね。こればかりは自分ではどうしようもない“外圧”です。そういった外圧を受けたとき、“長く”活躍できるゲームプランナーと、そうでない人で、どこで違いが出るのか。それが“対応力”、つまり“考える力”だと僕は考えます」

 

以上のような解説を踏まえ、塩川さんは講演のポイントを以下のようにまとめました。

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1、長く活躍するための“考える力”=外圧への“対応力”。

2、“考える力”は、仕事で自然とは身につかない。

3、これから学ぶやり方で、自ら伸ばしていこう。

 

ということで、いよいよ実際の演習に入ります。

演習は「基礎編」、「応用編」の2回が行われました。

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■仕事のゴールを“考え”て、自分のものにする

ここからは詳しく演習の内容を紹介…と、いきたいところですが、実は塩川さんは、ある“仕掛け”を演習テーマに仕込んでいました。

今後、同様の仕掛けを他の場でも行う可能性があり、参加する方には新鮮な気持ちで取り組んでいただきたいという意向のため、残念ながら今回は、詳しい紹介は控えさせていただきます。

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少しだけヒントを言いますと、この場、この時のタイミングでのみ非常に大きな意味を持つ、ひと癖あるテーマで、チームでの議論、発表が行われた…と言った内容になっていました。

気になる方は、塩川さんはさまざまな場所で講演を行っているので、ぜひ参加して、自分の目で確かめてみてください。

 

各20分の演習後には、数チームの発表ののち、塩川さんによる講評が行われました。

ここでも詳細は避けさせていただきますが、講評後の塩川さんの言葉を紹介させていただきます。

 

「プロとして達成すべき仕事のゴールを“考え”て設定し、それをどこまで自分のものにできているか、それがいちばん重要です」

 

「ゴールを理解しようと努力し、そのためになぜそのアイデアなのかを、センスや思いつきに頼らず、ちゃんと他人に説明できるようにし、共通認識にすること。これも外圧への対応力です」


演習の最後には、改めて今回の講義のポイントが3つ挙げられました。

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1、“長く”活躍するためには「外圧に対する、“対応力”が重要。

2、“対応力”とは、仕事の“ゴール”に対する向き合い方である。

3、“ゴール”を掘り下げられれば、どんな仕事や変化にも対応できる。


最後に塩川さんは、以下の言葉で講演を締めくくりました。


ゲームプランナーになったとき、自分で決断しないといけない場面が多々あります。

実際の現場では、それによってたくさんのお金と、たくさんの人の時間を使うことになるわけですから、どうしてその決断になったのかというのを、説得力をもって伝える必要があります。

完全な正解というものは存在しない中で、人を動かすために必要なことを徹底的に“考え”、今後はそれぞれの局面で決意を持って当たってください。


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次回、第7回の座・芸夢のエントリーも開始しています。
みなさんのエントリーをお待ちしております。
◆開催概要はこちら http://creator.dena.jp/archives/46117754.html

次回の座・芸夢もおたのしみに!