こんにちは、イベント運営担当の藤村です。

DeNAでは、若手ゲームプランナーの育成を目的に『座・芸夢 若手ゲームプランナー育成塾 ~未来を担う人に伝えたいこと~』というイベントを運営しています。
TheGame4_baner_wantedly_v3

業界の第一線で活躍する講師から直接話が聞け、指導を受けられる貴重な機会ということもあり、毎回多数のエントリーをいただいている本イベント
 
第4回を迎えた今回も多くの参加者にお集まりいただき、誠にありがとうございました。

ここからは、盛況のうちに幕を閉じた本イベントの概要をレポートしていきます。残念ながら今回参加できなかった方も、こちらのレポートで会場の雰囲気を感じていただければ幸いです。

今回の講師は、これまで座・芸夢のモデレーターを務めた、弊社の馬場です。
88
【登壇者】馬場保仁 DeNA プロデューサー 兼 採用担当

1997年 (株)セガ(当時 セガ・エンタープライゼス)入社
「プロ野球チームをつくろう!」「Jリーグプロサッカークラブをつくろう!」多数のゲーム開発に従事
2012年 (株)ディー・エヌ・エー 入社
主に、スマホアプリの開発にプロデューサーとして従事
現在は、プロデューサーとしてゲーム開発に従事すると同時に、人事も兼任し、ゲーム業界の人材育成のためにも尽力している 著書に「ゲームの教科書」(ちくまプリマー新書)がある

■世界観とゲームデザイン

今回、馬場が紹介したのは、世界観をどうゲームに取り入れていくのか?というテーマです。

さっそくですが、世界観って何でしょう?

馬場より皆さんにキーワードを投げかけます。
「ストーリー」 「シナリオ」 「キャラクタ」 「設定?」
 
スライド14

総じて違うと馬場は言います。

そもそも、世界観があった上で、シナリオやキャラクタが決まります!

「神話」 「技術」 「社会 国家・政治」 「信仰・宗教」 「文化・芸能」 「魔法」
などなど、それぞれがどうなっているのか?

こうした、アクシオム(axiom:公理・法則)を設定することで、世界が定義されていく

過去に携わった作品を例にした解説が続きます。


まず「神」を創ることから始めた。
 
お題として、いわゆるファンタジーであることは決まっていたのですが、
この世界の人々は、何を信じ、何で対立し、どういった価値の中で生きているのか?

その「ことわり」を表すために、まず最初にやったことが、その世界の人々の心の
よりどころとなる、神を創造することであった、ということです。

人間、ドワーフ、エルフで、信じる神が異なり、大切に考える、守りたいものが異なれば
自ずと、対立は発生するでしょうし、その価値の中から発せられる言葉も変わるはずです
たとえ、人間だけの世界であったとしても、宗教が複数あるのか?一神教なのか?多神教
なのか?でも、様々なことがおきえます。

アクシオムを定義し、世界観を確立しておくことで、この先なにかを追加をしていきたい
ときにも照らし合わせる「バイブル」=基準が存在すること、これこそが世界観を構築して
おく大切な意味であると考えます

アクシオムの定義 = 世界の輪郭を構築

ということにつながるからです

発想のスタートは、「●●(映画、ゲーム、小説等)みたいな世界」でよいので、
それをアクシオムの要素で定義していけばよい。
 
スライド22

世界観が構築され、イメージをユーザに提供することができれば、
そのゲーム独自のルールや、ゲームデザインすらも、直感的に把握してもらいやすくなり
チュートリアルなどなくても、プレイできるものを構築できるかもしれません。

ユーザの頭の中に、そのゲームの「常識」を構築する一助に世界観はなるであろうというわけです。
 
スライド27

第一部のまとめとして、改めて以下の内容を確認して終了となりました。
 
① 世界観 ≠ ストーリー、シナリオ 
② 世界をアクシオムに分解して構成しよう
③ 直感的にゲームを理解させるために世界観を、イメージを活用しよう!
④ システムやメタゲームをゲームキャラに話をさせるのは避けよう・・・

スライド26

世界観とゲームデザインは密接に影響をしあうもので、ゲームを着想するときには
どちらから、着想し始めるのか?は、ケースによりますが片方だけを考えたらよいと
いうわけではありません

会場から、「究極、世界観はなくてもゲームデザインさえあればOKなものも、あるのでは
ないでしょうか?」という質問がでていましたが、「繰り返しになりますが、短期間で
ゲーム要素の少ないものをつくって、つくり切り終わり、ならばいいかもしれない。でも、
今後のゲーム開発は、コンシューマ、アプリ問わず某かのバージョンアップや運用が発生
しうる。その際に、追加要素をつくるとき、照らし合わせるバイブルが存在することは、
イメージを統一し、ユーザさんに違和感を与えずにゲームをプレイしていただけるよう、
ものをつくっていけるはずです」と回答していました

世界観とゲームデザインは、相互に入り組んでいるのだ、ということです

■組み立て・創造 演習!

IMG_9146

第二部は、グループによる演習です。
3つの要素から成る設問に答え、与えられたテーマを表現する。
参加グループによりテーマが違いますが、共通のルールは以下となります。

○3つの要素から成る設問に答えていただきます、紙一枚の表一面、自由に使ってOK!
○要素を付け足してもよいですが、3つが重要な役割を果たしていること!
○3つの要素は言葉として、どう解釈してもOK

馬場の「楽しんで考えてください!!!」という言葉で、最低限の説明が終わると、
質問も禁止で解釈するところからスタートしました。
 
参加者それぞれが、様々なアイデアを考え、あっという間に30分が経過・・・。

個人ワーク後、各グループで相互評価を行います。
ここでも今日初めて会った人だからと、評価を甘くしても駄目、また変に厳しすぎも駄目と、
適正な評価を行うよう馬場よりシンプルですが的確なアドバイスがされます。

そして、各グループでの相互評価が終わり、グループの代表選出に移ります。
皆さん、悩みながらもそれぞれのアイデアを検討しグループ代表を馬場へ提出しました。

提出された全16アイデアを評価し、馬場が4つのアイデアを選びます。
IMG_9159
4つの選ばれたアイデアを馬場より発表後、代表者が会場全体に対して発表を行いますが、
要素の使い方に刺激を受けたり、アイデアに笑いが起こるなど、楽しんで取り組んだ結果を共有

最後に馬場はこの言葉で講演を締めくくりました。

今回の演習は、お互いに書いてみて難しかったり、評価も簡単ではなかったと思います。
実際に考えて書いてみることは学びも多く、持ち帰ってやることはいつでも出来るので、
是非やってみてください。 

会場の拍手とともに第4回も本気で学び、本気で遊んで終了となりました。
そして恒例の講師からの押印ですが・・・

今回からは、各回の厳正なる抽選を突破して、スタンプが4つ溜まった人がいます。
おめでとうございます。

馬場さんからの押印時にプレゼントが渡され、そして中級カードが進呈されました。
素敵な笑顔で会場とお別れです。 
IMG_9193

IMG_9200

次回、第5回の座・芸夢のエントリーも開始しています。
みなさんのエントリーをお待ちしております。
◆開催概要はこちら http://creator.dena.jp/archives/45511936.html

次回の座・芸夢もおたのしみに!
IMG_9182