こんにちは、デザイン部の天野です!
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お久しぶりです!
この夏は浴衣を着て友達と蛍狩りへ、法被(はっぴ!)を着て夏祭りへと洒落込んできました。
蛍を見るのは子供の時以来(記憶も朧げ)で、本当に久しぶりに見たんですけどとっても綺麗!
記憶の中よりも力強く光っていて、まだ蛍を見たことがない人にはぜひみてほしいなぁと思いました。
ヘイケボタルなら、まだ8月中も見れるかもしれませんよ!

ところで蛍狩りの帰り道、一緒に遊びに来ていた友達が
虫と言えばゴk・・・も、お尻が光ってたら嫌われなかったのでは?」と言いだしました。
一般的にマイナスと思われている物を諦めずプラスに導くその姿勢、昔から変わりません。
どうだろうも何も、たとえお尻が光っていようが動き自体がアウトだよ、ごめんね。

8月もまだ中旬に入る所ですし、余裕があったらプールも行ってみたいです!

さて、今回のアーティストインタビューは、これまでたくさんのゲームのキャラクターデザインを手がけられてきたアーティストにお越しいただきました!
なんと、そのキャラクターメイキングも見せていただいちゃったり!
今までのお仕事についても色々お聞きしましたので、最後までご覧くださいね!

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池田奈緒さんです!

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池田さんは数々のゲームのキャラクターをデザインされていますので、ご存知の方も多いと思われます!
現在はDeNAにてお仕事をされているのですが、その池田さんにドキドキしながら「インタビューさせてください!あわよくば作品も紹介させてください!」とお願いした所、インタビューと一緒にキャラクターデザインのメイキングも掲載させていただけることになりました!

メイキングでご紹介する作品はこちらです!

↓クリックで拡大できます↓

【DeNA公式HPのゲームクリエイター採用ページ】掲載の作品です。
採用ページでは、動いている絵をご覧いただけます!



池田奈緒さんによるイラストメイキング

■メイキング_01

「創造の旅に出る、仲間になりませんか?」
ゲームクリエイター(見習い)たちが一生懸命ゲームを作っている様子をファンタジー世界で表現したいというテーマを受けて、まずは大枠の方向性を探るため、ラフでいくつかアイデア出しをしてみました。ちなみに今回、背景部分の担当は別スタッフ(→ブログ・高橋一彦*)で、合作になっています!

*高橋一彦さんは、スクウェア・エニックスさんに所属していた頃から池田さんと一緒にお仕事をしていました。現在は、共にDeNAデザイン部にてお仕事をされています。

メイキング_01

■メイキング_02

上のラフ案を見ながら発注元の担当者と打ち合わせ。
その結果、A案とC案を合わせたイメージにしよう!ということになりました。
コンセプトが決定したので、次は具体的なラフに進みます。

メイキング_02

■メイキング_03

最終形がある程度見えたら、線画を起こしたり色や陰影を整えたりとひたすら清書作業を進めます。その間の線画なども載せたかったのですが、重いデータでPC容量を圧迫していたので途中経過をほとんど捨ててしまっていました(汗)

その後、全体的に色調補正(少し青ぐすみしていたので、温かみを出すため暖色寄りに)をかけて完成です!

パーツをかなり細かく分けて描いてあるので、船に各キャラが時間差で乗り込んできたり、最後にスマホから精霊が飛び出してきたりと、web上で動きショートストーリーが展開します。

船の中央(会議机)から舞い上がる紙は企画書やデザイン画のイメージで、これから入社される皆さんがここに新たな世界を描いていくという意味を込めて、白紙のままにしておきました。


↓クリックで拡大できます↓

メイキング_03a
メイキング_03b

■メイキング_04

ちなみに、最初はキャラパーツが背景の上を縦スクロールで移動していくというアイデアもあったので実際はこんなに縦長の絵なんですよ〜。
せっかくなので、背景担当の高橋に代わり全体像を載せておきます!


↓クリックで拡大できます↓

メイキング_04



Icon_meさぁ、これから冒険にいくぞ!という雰囲気が伝わってきますね!
ファンタジーの世界観に合わせてデザインされたゲームクリエイター達がとても可愛らしいです。
池田さんが最初に絵を描きはじめたのは、いつ頃でしょうか?




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幼稚園より前から、落書きとかは普通に好きだったみたいです。
親によると「紙と鉛筆ちょーだい!」が口癖で、裏が無地の広告とか、いらない紙があったらしょっちゅう落書きしてたらしいです。私は全然覚えてないんですけど(笑)。



今も「いつでもイメージしたものを描き下ろせるように」か、池田さんの席には無地の紙の束が置いてあります。
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ご両親は覚えていらっしゃったんですね!




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そうなんですよ。で、自分ではどんなの描いていたかもほとんど覚えてないという…。
子供の頃って何を描いていたかわからないですよね。
多分うさぎとか猫とか、飼ってた金魚とかを描いてたんじゃないかな〜?



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それは可愛い!
子供の頃から、絵を描くお仕事がしたい!と思っていましたか?




1学校では文化祭の出しものとか、体育祭の立て看板とか、卒業アルバムの挿絵とか、そういうイベント毎の絵描き係みたいなことはやっていましたけど、「絵を描くのが趣味」とか「凄く描いてた」とかではなかったです。絵を本気で描き始めたのも、この業界に入りたいと思ったのも結構後のほうなんですよ。


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絵を描く事は、得意な事の中のひとつだったとか?




1そうですね、なんとなく描いて、なんとなくそういう(絵の)担当にはなってるけど、その時はまだ、他の事にも興味ある感じでした。野球中継とか時代劇とかばっかり見ていたし、将来は忍者になりたいとか言ってたし(←え?)、マンガやアニメに触れる機会も少なかったし。だから「美術系の学校に行きたい」とかは、あんまり考えていませんでした。


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では、その頃は学校のイベント以外では絵は描かれていなかったのでしょうか?




1
そのお話をする前に話が飛んじゃうんですけど、野球といえば「横浜DeNAベイスターズ」ってプロ野球チームがあるじゃないですか。



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はいはい!ありますね!(めっちゃ飛んだな!




1じつはですね!その前の「横浜ベイスターズ」のさらに前身が「大洋ホエールズ」というチームで、私はそのホエールズのファンだったんですよ。「ホエ子」→「ベイ子」というあだ名で呼ばれてたほどに(笑)。で、「月刊ホエールズ」と言う雑誌も買ってて、そこに選手のイラストを描いて投稿した事があるんです!



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そして池田さんは今、そこの母体のDeNAで活躍されてるって事ですね!
すごい偶然だ〜!他にもそういう活動はされていましたか?




1偶然というか巡り合わせというか(笑)
学校イベントや雑誌への投稿以外では、興味のある公募があったら参加してみたり。一度、日本丸の船首像のデザイン募集があって、その船首像の元絵にはならなかったんですけど、特別賞と盾をいただいたことがあります。あとは、新聞に季節がテーマか何かだったかな?のカラーイラストを投稿して載ったりとか。



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「絵を描くのが趣味」とか「凄く描いてたとかではなくて」と仰っていましたが、かなり幅広く活動されていますね!




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あ~、話してみたら結構描いていますし、ジャンルもいろいろですね(笑)。
とりあえず「何かあったら参加してみようかな」って感じでした!




▼マリオネット
池田さん「10年くらい前、飯田橋の「パペットハウス」というお店に行った後に、なんだか
操り人形が描きたくなって描いた絵です。自分で吊り糸を断ち切って動き出した〜みたいなイメージ」


マリオネット


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「ゲームのお仕事をしよう」と決心したきっかけは何ですか?




1
そう決心するまでに二つ段階があって、はじめて絵の仕事をしたいなと思ったのは、サンライズ制作の「魔神英雄伝ワタル」というアニメを偶然観た時でした。世界観が魅力的でキャラクターも可愛いので、一回観ただけでハマっちゃったんです。



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それで、絵の仕事に興味が湧いたんですね。




1はい、そのアニメがきっかけでキャラクターデザインというものに興味が湧いて、それからは他のアニメも見るようになったり、結構長いストーリーのオリジナル漫画を描いて、数人の友達と一緒に本を作ってみたりもしました。
そんな感じで何年か経って、高校2〜3年くらいの時にはアニメやデザイン系の専門学校に進みたいと思うようになってたんです。けど、うちの両親はどちらも教師なので「一応大学に行って、教職免許を取っておいたほうがいい」と言われて。



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その後は大学に進学されたんですね。




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自分的にもまだ迷いがありましたし、絵の学校に進むほどの心の準備ができてなかったのもあって、一度大学に行ってそこから考えようと思いました。「とりあえずサークル活動で絵を描けるだけでも良いかな」って。



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そこから、二つ目の段階に?




1はい。その頃、姉が勧めてくれた「ファイナルファンタジーV」をプレイして、めちゃくちゃハマって100時間以上プレイしていたんです。
エンディングでスタッフロールが流れるのを見て、「うわ~、ここ(スタッフ一覧)に入りたい!!」ってゲーム業界に憧れるようになったんです。



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一度目のきっかけはアニメ、二度目のきっかけはゲームだったんですね。




1それからスクウェア(現スクウェア・エニックス)さんのファンになって、ずっと憧れてました。でも私はゲーム系の専門学校とか出てないし、無理だろって勝手に思い込んでいて、それでもゲーム業界には近づいておきたいと思って、小さいゲーム会社でバイトをしてました。


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ゲーム会社のアルバイトって気になります!どんなお仕事をしていましたか?




1ゲーム会社といっても、かなり小さい会社で、どちらかというとドットを打ったりフォントを作ったりとか。
デザインするというよりも、ゲーム用のテクスチャの絵とかを描いてました。
そうやって1年半程、そこでバイトした後に「そろそろ、スクウェアさんを受けてみようかな!」と思って挑んだら、受かりました!



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大好きなゲームを開発したという、憧れの会社に受かるのはとても嬉しいですよね!
初めて仕事として絵を描いたのは、その後でしょうか?その時の気持ちを教えてください!



1あ!絵のお仕事は、実は大学に在学していた頃からしていました。その頃漫画研究会に入っていて、あるきっかけでコーエーさんから「絵を描くことに興味があったら描いてみない?」と、三国志とか信長の野望とかの攻略本のイラストを描かせていただいていたんです。


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大学時代から?!すごいじゃないですか!
攻略本というと、枚数はどれくらい描かれていたんですか?



1かなりの数を描きましたねー、数百点くらいは描いたんじゃないかなって思います。
コーエーさんは先ほどお話した以外にも競馬系のゲームもありましたし、他にもコーエーさんではないのもちょこっと描いたり。
卒論とか、バイトとも並行していた時期もありました。



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ゲーム会社でのバイト、学校での卒論、かなり濃い学生生活でしたね・・・!





▼ポットバロン
池田さん「これもマリオネットと同じ頃(10年くらい前)の絵です。趣味でランチョンマットとかティーマットを作ってみようかな〜という感じで描いたんですが、英語は得意ではないので、いろいろ間違っているかも(汗!)」

ポットバロン


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池田さんの絵はアナログタッチのあたたかい感じの絵ですよね〜。




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基本的にアナログ絵しか描かなかったのですが、アナログだと色々不便なので、スクウェアさん入社後にフォトショップを覚えました。



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不便だったんですか?




1最初の頃は、鉛筆で描く→線が滲まないようにコピー→コピックで色を塗る、みたいな感じでデザイン画を描いていたんです。
でも「やっぱりアナログ絵はデータとして使いにくいから、フォトショップを覚えてほしい」って言われて。。



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あ〜、攻略本のイラストのお仕事とはまた違ったんですね。




1そうなんです。それまでは水彩色鉛筆とかポスターカラーとかいろんな画材を使ってたんですけど、 この時以来、着色はフォトショップ一本です。
線画はわりと最近まで鉛筆で描いたものをスキャンしてましたが、液タブに慣れてからは線もフォトショップで描くようになって、
DeNAに入社してからはクリップスタジオも使い始めました。



▼Phantom
池田さん「学生時代に描いたもの。ケント紙にインク・Gペン・丸ペン・ロットリング・スクリーントーン・エアブラシ・ホワイトガッシュ・・・等を使って描いたアナログ絵です。当時アルフォンス・ミュシャやオーブリー・ビアズリーの絵も好きだったので、アールヌーヴォー系の勉強を兼ねつつ、いろんなモノクロ画材を試してみたかったんだと思います。

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池田さんはどんなキャラクターを描くのが得意ですか?




1キャラしか描かないというわけじゃないんですが、キャラクターであれば、なんでも描きます!
現代ものとか和風ものとかも描きましたけど、描いていて一番楽しいのはやっぱりファンタジー系かな~。



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もっと詳しくお聞きしちゃいますが、どんなキャラクターが描きやすいですか?




1内面が見えれば一番いいですね。
絵を描くというよりは、「キャラクターをデザインする」ので存在を描きたいというか、その子がどういう子で、どういう人生、性格かというのをちゃんと表現したいですね。それをいつも想像して描いてます。



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そういう骨組みをしっかり考えてから、キャラクターが生まれるんですね。




1
設定がしっかりしてる時は、本当にその子がいるかのように想像して描きますし、そういう(設定)があんまりないときは、自分で設定して考えつつ描くって感じです。絵として、形だけ描くということは一切しないです。



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絵を描くことを仕事にしてよかった、と実感するときはどんな時ですか?




1自分が描いた絵やキャラクターを「好き」と言ってもらえる時です。
それだけでも嬉しいのですが、ファンの人が自由に楽しんでくれてキャラが一人歩きを始めたり、誰かの力になれた時は、こちらも元気をもらえます!
以前、私がキャラデザインを担当した作品のファンで、ずっと不登校で悩んでいたという人から「このキャラクターたちを好きになって、自分もこういう仕事をしたいという夢が出来たので、今はちゃんと学校に行くようになりました!」というお手紙をいただいた時は、むしろ私のほうが勇気づけられました…!本当にありがたいです。



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では逆に、絵を描くことを仕事にして、ここは大変だなと思ったことはありますか??




1
時間に余裕がある時は「楽しい」って気持ちの方が強いんですけど、厳しいスケジュールで時間に追われる仕事が続く時なんかは、PCでいうとタスク過多で熱暴走してるような状態になるというか・・・頭が疲れるとかはありますね〜。



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その子がどういう子か、一人一人考えながらデザインされてるんですもんね!




1そういう時に根詰めてずーっと仕事の事を考えていると、頭が逆にまわらなくなって効率が悪くなる事にここ数年で気付きました。
脳の神経回路って、普通にしてれば必要なものは強化されて要らないものは消えていくらしい(「シナプス刈り込み」というそうな)んですけど、ストレスを溜めたり頭をフル回転させ続けるとこの「刈り込み」がうまくできなくて、ひらめきとかの脳力が弱まっちゃうらしいんです。



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そうなってしまった時は、どんな風にリフレッシュしていますか?




1筋肉を鍛えるにもインターバルが必要って聞きますけど、
とことん頭を使った後は、とにかくぼーっとするとか、テレビ見て爆笑するとか、
仕事とは全然関係ない事を考えたり眠ることも大事らしいので、
そういう時間をなるべく作るようにしています!



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そうやって頭をリセットさせるんですね!
おやすみの日はどう過ごされていますか?




1
よく笑う、よく歩く、常に新しい場所に行く、そこでご飯を食べる!
たまには家でダラダラしてることもありますが、
基本的に外で動き回ってますよ〜。



池田さんの机のまわりは緑が多くて落ち着きます。
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DeNAで新しく発見したこと、気づいた事などありますか?




1環境がすごく良い所!
DeNAがあるのは渋谷の駅前で、オフィスビルというよりエンターテイメント的な空間。エンターテイメントを作る仕事をするという点で場所は大事だなと思います。ヒカリエは理想的な環境ですね。


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今後どうなっていきたいですか?




1できるだけ多くの人に楽しんでもらって、長く遊んでもらえるものを提供したいと思ってます!DeNAにはいろんな事業があるので、自分の関わった仕事がめぐりめぐって社会貢献につながったら良いなぁなんて思ったり…。
志というよりほぼ妄想ですけど(笑)、そういうポジティブな循環に参加できれば嬉しいです!



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この先、どんな方とお仕事をしてみたいですか?




1
絵やデザインが好きっていう人はもちろんですけど、デザイナーに限らず企画的な人、
仕様と併せて設定とかシナリオとか世界観を考えるのが好きで、そういうところを一緒に作っていける人が良いなぁって思います。



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同じ業界を目指している方に、何かメッセージをお願いします!




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この業界を目指しているという人は、ゲームを作ったり絵を描いたりしている自分を想像した時に純粋に楽しいとか自分らしいとか、ナチュラルに感じられる人だと思うんですよね。


人間って起きている間はほとんどの時間を仕事に費やすと思うので、せっかく仕事をするなら自分が一番自然体でいられる方向に、可能性とか自信とか関係なく、とりあえず一旦舵を取っておいてください。
そうしておけば動くべき時に自然に動けて、目的地にたどり着けるんじゃないかなーって思ってます!



小鳥は作り物でした(本物かと思った・・・)
海外の風景カレンダーは池田さんのお気に入りだそうです。
池田さんの机のまわりは全体的に癒し空間でした。
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池田さん、インタビューにお答えいただきありがとうございました!
>設定がしっかりしてる時は、本当にその子がいるかのように想像して描きますし、そういう(設定)があんまりないときは、自分で設定して考えつつ描くって感じです。
>絵として、形だけ描くということは一切しないです。

これを聞いて、キャラクターデザインと言ってもビジュアルだけではない、そのキャラクターの中まで考えてデザインするという、池田さんのお仕事に対する姿勢や考えに感銘を受けました!
これからDeNAで、どのような形で池田さんの作品がみられるのか、今からとても楽しみにしております!