オンライン旅行ECサイト・スカイゲートで、スマホサイトのUIUX担当している和田です。
上のマンガで紹介したとおり、スカイゲートを運営するエアーリンクは「旅行会社」。
決して素敵なUXリサーチルーム等の施設や予算がフル装備されてる環境ではありません。
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しかしDeNAの目標必達文化は健在。目標数字命。ゆえに日々手近なアクセスログ解析と、手作りのユーザーテストを短いスパンで繰り返して、効率的&成果のでるUIUX改善を心がけてます。

手作りユーザーテストの進め方


前提:ユーザーテストがどの画面で、なぜ必要かを明確にしておく

・今回は、スマホの「旅行者情報入力画面」が対象。ログ解析を実施し改善の余地が大幅にあると判断しました。

・もちろんユーザビリティ的な見地から修正点はいくらでも指摘できます。でも、修正工数は有限。全部なんて無理。『じゃあどこをどう修正するのが一番効果的なの?』を検証すべく、ユーザーテスト実施を決めました。


1:ユーザーのリクルーティング


・想定するターゲットユーザー(ペルソナ)に近い属性の社内の人へ依頼
今回は20代女性の想定のため、弊社の新卒入社のスタッフのうち、スマホを利用している女性5名へお願いしました。

・テストユーザーは5名
ユーザビリティ研究の第一人者、ヤコブ・ニールセン博士曰く「5名のテストをすれば85%のユーザビリティ上の問題点は見える」。また、テスト5名+まとめでトータル2時間程度がさくっとテストできる工数の限界なので。
(テスト一人当たり15分~20分程度×5名+まとめ30分程度)

2:テスト準備


・テストシナリオ作成
対象画面に到達するまでに必要なテストシナリオを書きます。シナリオはペルソナ(想定ユーザー)の行動にそって作成します。ユーザーにペルソナの気持ちにより近付けるよう、具体的に。

・チェックシート作成
縦軸にページの要素を1つ1つかきだし、横軸にはユーザーの名前をかきます。短いテスト時間でも、効率的にデータを記録してくには必須アイテム!

・データ記録者と司会者を頼む
テストのデータ記録者・司会者を選びます。私は可能な限り、情報共有が必要な人=同じプロジェクトのデザイナーやエンジニア、マーケターをアサインしています。一緒にテストを見ることで、皆で同じ課題を実感できるようになるからです。百聞は一見にしかず。

3:テスト開始


・ユーザーが持参するのは自分のスマホ
ユーザーには、自分の普段使っているスマホを持参してもらいます。テスト端末だと、その端末の特性ゆえ迷っているのか、画面そのものがいけないのかの切り分けが必要になってしまうので。

・テストについて説明
1人1人呼び出して、テスト実施。場所は普段使っている会議室です。
説明のポイントは「思考発話をしてほしいこと」「普段持っているのと同じ方法で操作してほしいこと」。また、背後にデータ記録者がいることを説明し、同意を得ます。

・思考発話法で、ユーザーが思考したことを口にだしてもらう
行動しながら「ひとりごと」を言い続けてもらうイメージです。司会者はユーザーに「今、何を考えてますか?」とひとりごとをガンガン促します。

・『行動』と『ユーザーの思考(ひとりごと)』を記録
データ記録者は、『行動』と『ユーザーの思考(ひとりごと)』の2点を、フォーム項目別に記録していきます。ユーザーが「このページ、○○したほうがいいんじゃない」というようなページ修正のアドバイスをくれることがありますが、あくまで『行動』と『ユーザーの思考(ひとりごと)』を見ます。

4:テストまとめ


・テスト直後にすぐまとめ!
テスト記録者が記載したチェックシートを、1枚にまとめます。テスト直後にテスト記録者、司会者皆で集まって、項目ごとにユーザーがどんな行動をとったか、どんな思考をしていたかを共有します。

・修正項目の意思決定をする
まとめていると、ユーザー5名中複数人が迷ったり、進まない項目が必ずみえてきます。今回のテストでは、入力必須項目にも関わらず、全員が迷っている項目なんてのもありました。こういう項目こそ、すぐ修正すべき項目です。
また、ユーザーが迷ったり誤った行動をした項目の理由として、『ユーザーの思考』を手がかりに、デザインの修正を考え、施策としてまとめます。


手作りユーザーテストをするメリット


個人的には以下の点でテストのメリットを感じています。

(1)少ない工数や予算でテストを繰り返しすることが可能
(2)脱・自分の妄想!成果をうみだしやすい施策を考えられる
(3)チームメンバーが納得して改善施策を実行できる
(4)手作りテスト→施策実施→成果を繰り返すと、社内に定性的データ大事文化が根付いてくる

特に私が一番うれしかったのは、実は(3)。
チームメンバーで共通の問題意識を持つ、というのは、ぶっちゃけ誰かの分析データのプレゼンをきいてるだけだと難しい…と思うのです。でも、ユーザーテストを目の前でやると、共通の問題意識が必ず生まれます。
その問題意識にむかってチーム一丸となって走ってる瞬間て、とってもワクワクしてしまうのです。ああ青春、青春万歳。私三十路だけど。


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