はじめまして、UXデザイン部でDaum Mobageのアートディレクターをしている林敏希(はやしみんひ)と申します。

今回は「韓国と日本のモバイルゲーム・デザイン傾向の差」を紹介します。
韓国、日本でもスマートフォンのシェアが拡大し業界の競争もさらに激しくなってきています。

サービスを作る上で、ユーザーが好む色・レイアウトは国別に異なるのは当然ですが、これらのような表面的な部分ではなく、本質的な違いについて考えてみました。調べたところ、デザインと民族性について研究している資料がありましたので、記事を引用して紹介します。

<以下、引用です>

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まずは下記の図をみてください。

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これは、日本の「カラーイメージスケイル」を作った小林 重順(コバヤシ シゲノブ)の絵を元に各国のサッカーユニフォームを色で分けています。

上段に行くほど動的で積極的な傾向が強くなり、下段になるほど静的で受動的な傾向をもっています。左側はやわらかくて明るい傾向を、右側は自己主張が強くて支配的な傾向を示します。

面白い事にこれらのサッカーユニフォームの色が各国の民族性にもよく当てはまるのです。例えば上部中央左のユニフォーム配色は熱心で楽天的な南米と、右上は熱く、積極的な欧州のラテン文化圏の国々のユニフォームの色と似ています。節制が強く、組織的な日本のユニフォームのような配色は右下にあることがわかります。

情熱的なイタリアやフランスのような配色のユニフォームが右下にあるのが特異ですが、二国がファッションと美術が発達した国であるという点を勘案すれば、理解がされる部分もあります。青色が主になるフランスのユニフォームは自由、平等、博愛を象徴する三色旗に由来した青色が主になった理由をパリの薄暗い天気あるいは彼らのファッション感覚から連想することができます。アジュリ軍団と呼ばれるイタリアのユニフォームは強盛なサボイ王家時代の青を使用することです。

国や集団がより好む配色に影響を与える要因には、支配的な感性でなくとも地域色、宗教や支配イデオロギー、経済的レベル、歴史的経験のようなものがあります。(例えば、日照量が多く、地中海沿岸や南米のようなところでは、いわゆる赤視化(red sighted)が起き瞳の色が濃くなって派手な原色を好きになる。)経済的レベルも重要な役割をするが、所得が高くなれば好む色の彩度が低くなって反対の場合には、原色が多くなるというのが定説です。

この複数の要因が複合的に作用して、各国の優先配色やデザインが表示されます。基本となるのは、各国の感性傾向であります。感性的性向を中心に風土、宗教などの要因が追加されないものと考えられます。一国の感性性向は表面に現れる色彩や形態の背後で作用するのです。

だから、どの国でどのような色や形が好きだという表面的な印象だけで感性的な性向を把握することは難しいです。表面に現れる視覚的特徴の背後にある感性の傾向がどのように作用するか、下の図を使用して推測して見ることができます。

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左側の二人の女の顔は実在する人ではありません。漢城大学チョ•ヨンジン教授が統計的手続きを経て製作された韓国(上)と日本(下)の標準的な美人顔です。韓国に比べて、日本美人は目尻が下がりあごが狭く、唇の色を薄く塗りました。

その次は韓国と日本のお寺にある四天王の顔です。
韓国(上)の四天王像は派手な配色が引き立っているが、彫刻の深さや精巧さは弱いです。一方、日本(下)の方は色がない、もしくは韓国に比べて非常に少なく、その代わりに作品の深さが深く精巧です。

好む携帯電話のデザインも含め顔、、四天王像の特徴が同じ感性の中で誕生したものであることがわかります。 つまり、韓国は活動家型とカリスマ型感性を、日本は参謀型と少女的思想が混じった感性が好きという意味であります。

韓流を起こした俳優たちの表の中での位置付けを考えても、日本で人気が高い芸能人ほど下段(日本美人の顔の位置)の近くに位置するものと予想することができるでしょう(これは確かにそうだ!と思いました)

こういう理論を元にすでに海外の企業では感性的な傾向を把握して管理する道具を開発し、各国に特化したデザインをされています。(たとえば、アメリカのマテルサ(社))

지상현/한성대 교수 (inkyu@pressian.com)
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ここまで記事の内容を簡単にまとめました。

詳細が気になる方はこちらから全文を読むことができます(韓国語で書かれています)。


これを受けて、App Storeでの韓国と日本の現時点のゲームダウンロードランキング(1~3位まで)を比べてみました。

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韓国では現在、シンプルで女性も楽しめるような明るくてかわいいゲームが大人気です。これらのゲームデザインをよく見ると確かに明るくて原色の強い感じがします。プラットフォームの方はIOS,Androidマーケットを含め、7月末にオープンしたカカオゲームセンターというプラットフォームが大ブレイク中です。

これはカカオトークと連動して多くのユーザーを獲得していますが、このサービスも同様原色で明るい感じです。デザイン以外にプラットフォームサービスとして私が感じた大きい特徴としては韓国の方が日本に比べユーザーとしてもっとオープンで(例えば、プラットフォームやゲーム内自分の写真公開に積極的)ゲームについても実際にやる前にもっと多くの情報を知りたがるという点です。それについては民族性の「韓国は活動家型とカリスマ型感性」につながっているのかもしれません。

これからもっと私たちの提供するサービスがグローバル化していく中、各国の特徴に合わせたサービスのデザインはますますと重要になると思い、それについてはただの表面に見えるものだけではなく国民性や歴史的な背景を知ろうという努力が必要なのだと、この記事を書きながら改めて感じました。

そのあたりを心がけながら、これから日本プラットフォームの良い部分は活かしつつ、韓国ユーザーに愛されるサービスを作るように頑張りたいと思います!

長文になりましたが、読んでいただきありがとうございました!

(林)