みなさまはじめまして。
EC事業本部 アートディレクター/UI・UXデザイナーの藤池です。

今回は、ECサイトにおける「ミニマルデザイン」の設計方法を紹介します。

これまでのECサイトは、訴求文言が多く並び、ポップな色合いで、
賑やかな雰囲気のデザインが主流でした。

しかし、スマートフォンの普及やコミュニケーションのオンライン化によって、
WEBサイトの役割は情報告知型からユーザー中心型へと急速に変化し、
ECサイトのデザインに対しても発想の転換が迫られました。

そこで、ECサイトのグラフィックやUIを設計する上でのビジュアルコンセプトとして
「ミニマルデザイン」を採用することにしました。


ECサイトにおけるミニマルデザインとは
お客様にとって余分な情報や装飾を削ぎ落とし、
本当に必要な情報と楽しいユーザー体験を惹き立てる。
シンプルで合理的ながらメッセージ性の強いデザインをさす。

要素を最小限にすることによって、
小さなディスプレイでの視認性が飛躍的に高まります。
つまり、ケータイやスマートフォン、タブレット端末で
情報をしっかりとアピールしたり、
ナビゲーションする為には最適な表現手法です。


しかし、ECサイトの中でミニマルデザインを
取り入れようとするといろいろ大変なのです!

というのも、ミニマルデザインを取り入れる為には
情報の取捨選択やユーザー中心型訴求への変換など
綿密な情報設計がもっとも重要な工程となります。

スピード重視のECサイト制作の現場では
のんびりと情報設計をしている余裕がないのです。

それでもデザインにミニマリズムを取り入れる為には、
情報設計の工程を「爆速」で行うしかありません。

そこでグラフィックデザインの際にクリエイターが取り入れている
爆速でミニマルデザインを設計する方法の一部をご紹介いたします。


1.企画内容を素早くつかむ
まずは当たり前ですが、企画概要やビジネス要件を一度だけしっかり読み込みます。
※客観性を保つ為、何度も読み返してはいけません。


2.対象者を明確にする
デザインを構想する前に対象者を明確に定めることが重要です。
対象者が定まっていない企画には的確なキャッチコピーやデザインを施すことはできません。


3.企画内容を一行(ログライン)に落としこむ
企画内容を読み込んだ時に受けた印象を一行(ログライン)でお客様が興味を惹く形に落とし込みます。

例)人気のバレンタインデーギフト特集、友チョコ、自分用ギフトも充実


4.情報の絞込み
一行(ログライン)を元に、
お客様にとって「本当に必要な情報」と「楽しいユーザー体験」に絞込みます。
※楽しいユーザー体験とは商品やサービスがくれる恩恵の事を指します。

本当に必要な情報:企画名
楽しいユーザー体験:商品ビジュアル、ユーザー中心型のキャッチコピー


5.ビジュアル要素を厳選する
余分な視覚情報を削ることによって一番魅力的な部分を引き立てることができます。
使用可能な素材がたくさんあったとしても、
スペースを埋める為や単なる賑やかしの為だけの素材を配置しないということ。


6.デザイン
使用するカラーを可能な限り抑え、不要なアイコンや装飾も省き、
「本当に必要な情報」、「楽しいユーザー体験」、「厳選されたビジュアル」を
優先順位通りにレイアウトします。

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まとめ
機能的でコンテンツを引き立てる力をもつミニマルデザインですが、
重要なプロセスを省くと単なるシンプルで無機質な印象を与えてしまうこともあります。

今後もお客様にとって「本当に必要な情報」と「楽しいユーザー体験」を必ず盛り込み、
親しみやすく、あたたかく感じられるサイトデザインを目指してまいります。

それではまた次回!
(藤池)